ぼかし(3) 画像の背景をぼかす - 概要
背景をぼかしたちょっとカッコいい写真をSNSに掲載したいと思うことありませんか?
デジタル一眼レフカメラであれば背景をぼかし、主役(主被写体)を目立たせることができるでしょう。
しかし、コンパクトデジカメやスマホでは、背景をぼかすのはちょっと難しいかも。
でも画像編集ソフトのフォトショップエレメンツを使用すれば、いっけんデジタル一眼レフで撮った様に背景をぼかすことができます。
フォトショップエレメンツの「クイック選択ツール」と「フィルター機能 ぼかし(レンズ)」を使用した背景のぼかし方を説明します。
■ 画像の背景をぼかす イメージ
画像の背景をぼかす - 操作方法
1.画像の表示
(1)画像を開く
ファイルの開き方は、「ファイルを開く」を参照ください。
(2)画像の表示
画像が表示されます。
サンプルでは、画像解像度 500×375px、表示倍率 100%で表示されています。
このサンプルの主役は、ペンギンです。またその周り(白い箱、青い缶)も主役の範囲に含めます。
2.選択ツールの選択
(1)クイック選択ツールの選択
<関連ツール>
ツールボックスから「クイック選択ツール」を選びます。
なおツールボックスに「クイック選択ツール」が表示されていない場合もあります。
その時、次の関連ツールが表示されており、それを選択し、後述のツールオプションバーからそのツールを選択します。
<関連ツール>
①クイック選択ツール
②選択ブラシツール
③自動選択ルール
④選択エリア調整ブラシ
⑤自動セレクション
(2)ツールオプションバーの表示
クイック選択ツールが表示されていない時、
タスクバーの「ツールオプションボタン」押下により、
ツールオプションバーが表示されます。
その左端に関連ツールがあり、クイック選択ツールが、選択されていることを確認/選択します。
(3)ツールオプションの設定
ツールオプションバーにあるクイック選択ツールの各オプションを設定します。
<選択オプション>
① 新規選択
新に範囲を選択する時に指定します。
② 選択範囲に追加
既存の選択範囲に追加する時に指定します。
③ 選択範囲から一部削除
既存の選択範囲の一部を削除します。
<ブラシサイズ>
ブラシのサイズを選択する広さにより設定します。
選択範囲が広い時には、ブラシサイズを大きく、逆に狭いときには、小さなブラシサイズにします。
3.主役およびその周りの範囲を選択
(1)クイック選択ツールで範囲選択
主役およびその周りの範囲を選択します。
<範囲を広げる>
①選択オプションの「新規選択」または「選択範囲に追加」を選びます。
この時、ポインターは、〇印に+表示になります。
②主役範囲内をクリック/ドラッグし続けると選択範囲が広がります。
範囲選択されると点線が表示されます。
主役範囲を越え背景部分を選択した場合は、その選択範囲を削除します。
<範囲を削除し狭める>
③選択オプションの「選択範囲から一部削除」を選びます。
この時、ポインターは、〇印に-表示になります。
④範囲を越えた部分をクリック/ドラッグすると選択範囲が削除され狭くなります。
なお「選択範囲に追加」操作時でも、Altキーを押しながら操作すると「一部削除」操作に切り替わります。
範囲を選択あるいは削除する時、ブラシサイズを小さくするときめ細かく範囲選択/削除でき、大きくすると大雑把な範囲選択/削除ができます。
(2)主役範囲部分の選択完了
クイック選択ツールにより選択範囲を広げ主役範囲部分を選択しました。
なお選択された範囲は、点線の内側です。
サンプルでは、わかり易く点線を黄色線で表示しています。
4.背景を選択
(1)選択範囲の切替
選択範囲を主役範囲から背景に変更します。
メニューバーの「選択範囲」→「選択範囲を反転」を選びます。
(2)選択範囲の反転
選択範囲が、主役部分から背景部分に変更されます。
範囲を示す点線が、画像の枠部分に表示され、主役範囲の外側になります。
サンプルでは、画像の枠に点線(黄色表示)が表示され、
主役範囲の外側から背景部分が選択範囲です。
5.背景をぼかす
(1)フィルター機能(ぼかし(レンズ))の選択
背景部分をぼかします。
メニューバーの「フィルター」→「ぼかし」→「ぼかし(レンズ)」を選びます。
「ぼかし(レンズ)」ダイアログが表示されます。
(2)ぼかしの調整
プレビューを確認しながらぼかしの強弱を設定します。
ぼかしの強弱は、「虹彩絞り」の半径をスライダー移動あるいは値入力により行い、値が大きくなるにつれ、ぼかし度合いが強くなります。
(3) 完成イメージ
ペンギンさんを主役として背景をぼかしました。
できあがり~~~!
6.取り消し/やり直し操作
<タスクバー>
<メニューバー>
画像編集時の取り消し/やり直しの時には、タスクバーの「取り消し」/「やり直し」ボタンを使用します。
またメニューバーの「編集」、「取り消し」/「やり直し」の選択でも操作できます。
ショートカットもあります。
取り消し:Ctrl + Z
やり直し:Ctrl + Y
7. 画像ファイルの保存
ファイルの保存は、「ファイルを保存」を参照ください。